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発行 彦根商店街連盟 |
編集 彦根商店街連盟広報部会 |
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仕事を引退したら自転車で全国の城跡を巡りたいと語るのはサイクルショップミヤオの店主宮尾吉三さんである。自転車を分解し、専用の輪行袋に入れて、電車やバスで移動、駅で自転車を組立、目的地までサイクリングするのが宮尾さんの楽しみ方の一つだ。十代から自転車屋に勤め、独立。自転車一筋に生きてきた。ただ、好きだったのだという。今でも宮尾さんは仕事に使う軽トラック以外、ちょっとした移動は全て自転車である。店内に置いてある自転車に、彦根サイクリングクラブのエンブレムがあった。1964年……40年前である。つまり、この自転車は40年以上宮尾さんが乗り続けているわけだ。
「時々、自転車を譲ったりする人がいますがね僕にはできませんね」
自転車がトコトン好きなのだ。
自転車は地球に優しい移動ツールであり、自然を感じ、季節をいち早く感じることのできる乗り物である。勿論、有酸素運動だから健康づくりにも適している。
「登山も好きで、山に登る時もそうなんですが、僕らは自分の出したゴミは全部持って帰りますし、時には周りに落ちているゴミも一緒に持って帰ります。それがフツーなんですね」
自転車を愛する人のサイクルショップは宮尾さんの主催するサイクリングクラブの拠点にもなっている。クラブは滋賀県でも草分け的な存在で、月一回のサイクリングが計画され、カレンダーは3月16日早春の信楽路、4月13日湖北三谷そば、5月17日〜18日(輪行)郡上八幡……そんなふうに記されている。
春……、これからが自転車の季節である。自転車が好きで本格的にサイクリングをとお考えの方は、是非、お訪ねあれ……。
勿論、サイクリングのことでなくたって、自転車のことならば、どんなことでも相談にのってもらえることは言うまでもない。商店街の自転車屋さんで買った自転車は、リフレクターやムシ一つ、ブレーキワイヤーまで、ずっとメンテナンスしてもらえるのだろう……。量販店ではこうはいかない。 |
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