あっ! 商店街の歩き方
靴で健康を守る
2003.3.9
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靴で健康を守る
近藤久左衛門と市右衛門
屋号「くらがりや」を推理する
ALAMN BEBAS
四番町スクエアってなに?
今も季節とともに
市場気質
頑固であるということ
電信柱が無くなると
空が広い
僕は…
ずっと自転車で走っています。
1970年代をそのままに

発行 彦根商店街連盟
編集 彦根商店街連盟広報部会
 ヨーロッパの靴の歴史は500年、日本は50年と言われている。日本では、まだ靴はファッションの一部として捉えられていることも多いが、例えば、ドイツでは靴は足の健康を守るものとして考えられている。「ドイツ靴の店おうみ」の若林拓さん(30歳)は、一念発起、1999年ドイツの整形外科靴工房での修行を決意した。3年後、ドイツ国家試験に合格し、整形外科靴職人として認められる。帰国後2002年1月、ドイツ健康靴職人の店として銀座商店街に「ドイツ靴の店おうみ」をオープンした。
現在、ドイツの国家資格を持つ日本人は4名。若林さん以外は大都市で活躍している。
「足と靴の仕事はどこでもできますし、まちにしっかり根を生やす方が、じっくりより良い仕事ができますから。」
 靴職人の仕事は足を正確に測定し、左右それぞれのフットプリント(足型)をとり、圧力の分布を調べることから始まる。フットプリントからその人の歩行のメカニズムが解るのだという。
「足にも個性があり、また目や耳と同じように年齢と共にその機能が衰えてきますから、様々な角度から補正してやらないといけないんですね。勿論、頑丈で健康な人も自分の足にぴったりの靴を履くことで楽しく健康に歩くことができます。私たち整形外科靴職人は、プロの立場でアドバイスし、その人に最適な靴を造るという仕事をしています」
 店内にディスプレーされている健康靴をパターンオーダー(気に入ったデザインを選ぶ)し、中敷きやかかとの具合などをミリ単位で調整、フィット感が得られるまで調整を繰り返す。
「自分の足にあった靴を履くことで、足や膝、腰、身体全体を健康な状態に保つことができます。既にトラブルを抱えた足には心地よく、痛みが和らぐよう、その人に合った靴を調整します。」
この春、少し遠出を……。
 整形外科靴職人を一度、お訪ねあれ。

この記事は、2003年2月9日執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合がございます。