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発行 彦根商店街連盟 |
編集 彦根商店街連盟広報部会 |
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名の知れた招福縁起物と言えば、福助さん・信楽たぬき・招き猫……。滋賀県はこの三大縁起物の発祥に深くかかわっている。言い換えればラッキーキャラクターのルーツは淡海にあるということだ。
信楽のタヌキは『他を抜く』『前金』など七つの御利益を秘めた優れたフィギュアで、発祥年代は1928年と言われる。福助さんは、山東町のお生まれだ。証拠は、安藤広重の描いた「木曽街道六十九次」の一つ柏原宿にある。
そして、今や世界的なラッキーゴッドとなった招き猫の発祥の地は彦根(?)なのである。正確には発祥に深くかかわった人物が第二代彦根藩主・井伊直孝公なのだ。
発祥には諸説があるのだが、昔、唐の国から猫が日本にやってきたと同時に、「猫面ヲ洗ッテ耳ヲ過レバ、即チ客至ルト」と記した古典が伝えられ、千客万来、商売繁盛を願う縁起物となった……。多分これが招き猫の由来としては真実の話なのだろうが中国産の招き猫のフィギュアを見たことがない。
発祥説の一つに豪徳寺説として語り継がれるものがある。第二代彦根藩主井伊直孝公が東京世田谷の豪徳寺で猫に招かれたことに始まる。夢京橋キャッスルロードに、全国でも珍しい招き猫専門店「招福本舗」あったり、招き猫で盛り上がろうと毎年11月に「いい福招福祭り」が行われているのは、招き猫は彦根と深い縁で結ばれていたからなのだ。
井伊直孝公の御廟のある大信寺も夢京橋キャッスルロードに近い。
是非、ご散策あれ……。
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