2004.3.31

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商いでまちは変わる その1
商いでまちは変わる その2
商いでまちは変わる その3
50周年記念事業を終えて…
発行 彦根商店街連盟
編集 彦根商店街連盟広報部会

次世代を担う商店街の若手たちが、自分と商い・自分と商店街について今の気持ちを語ります。

登り町グリーン通り商店街 FUJITSUKA

藤塚克史さん

藤塚克史さん (32歳)

修行して帰ってきたのは6年ほど前になります。何も言わず、イスに座るだけで、というのが、商店街の散髪屋みたいなイメージがありますね。
「あんたにしてもらうと、親子三代にわたって散髪してもらうことになるんやなぁー」と話される人の髪を切らせてもらって、商店街で仕事をするということは、こういうことなんやと、感動してしまいました。 ストリートダンスのインストラクターをしている関係もあって、2004年3月21日には彦根商工会議所4階大ホールで、登リ町グリーン通り商店街の後援をいただき、ストリートダンスの大会を開催しました。毎年、200人を越える大会です。若い人たちが商店街に集まらないと聞きますが、集まるコトやモノを仕掛けていないだけかもしれませんね。可能性はあるはずです。
その他、コンピュータを使ってホームページを制作したり、ビデオ編集など空いた時間を使ってやっていますが、あくまでも僕の本職は理容だと思っています。

四番町スクエア うおこう

北川幸平さん

三代目 北川幸平さん (28歳)

店に入るようになって7年。昔は屋台のラーメン屋になりたかったんです。将来の夢はと聞かれるといつも決まってそう言ってました。今、改めて、お客さんのニーズの把握とか、商品管理など川魚を扱うこの仕事の大変さを感じています。
市場商店街から四番町スクエアへとまちが変わってゆく中、若い方にも受け入れられるよう開発した「うなカップ」は、車のドリンクホルダーにも入れられるし、まちを観光しながらも食べていただける商品です。ニュータイプのうなぎ弁当ですね。
それに若い人たちに、川魚についてももっと知ってもらいたいです。鮎、もろこ、うろり…季節によって大きさや色が違うだけでなく食べ方も味わいも違ってきます。琵琶湖の畔に暮らしている私たちですから、人気商品を考えるだけでなく、そういう知識を伝えてゆくのも商店の務めだと思います。やっと分かってきたという程度ですが、僕でよかったら何でも聞いてください。何より、川魚を一度食べてみて欲しいなぁ。

おいでやす商店街 いろは精肉店

疋田裕利さん

三代目 疋田裕利さん (32歳)

店を継いでくれとは言われませんでしたが27歳の時に、いろは精肉店の仕事をすることになりました。それまでは他の精肉店で働いていました。
商店街のお店は来てもらって買っていただくことが大切ですよね。大型店や量販店、スーパーなどの影響がどれだけあるのかは判りませんが、「正直に、おかしなことを考えず、ちゃんとした商い」をしていたら大丈夫だと思っています。コロッケは70円なんですけど、20年間値上げしていないんです。買ってもらって、食べてもらったら違いは解りますからね。「ここがええから」と買いに来てくださるととても、嬉しいですね。
おいでやす商店街は商店街のファサード(外観)が新しくなりましたが、空き店舗が目立っていますし、後継者という問題も抱えています。通勤や通学のルートですし、観光の方も歩かれます。上手く業種の転換ができるような仕組みを何とか考えてゆかなくてはと思っています。

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 この記事は、2004年3月31日執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合がございます。