あっ! 商店街の歩き方
酒屋の一念発起
2002.12.10
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発行 彦根商店街連盟
編集 彦根商店街連盟広報部会
 佐和町商店街の「さざなみ酒店」の安齋和真さん(31歳)は、二代目として酒屋の仕事をし始めて6年になる。
まちの酒屋さんだから、智恵を使い、大手ディスカウントスーパーなどにはできない、少ロットの商品で対抗しようと、オリジナルにこだわった。よく、日本酒などプライベートブランドといって、オリジナルのラベルを貼ったモノを見かけるが、少ロットとはいえ、ある程度の数がまとまらなくては難しい。
安齋さんは、プライベートブランドよりも更に小さな単位で、オリジナル商品を扱えないものかと考え続けていた……。
 今年の春、
「瓶に直接、会社のロゴを描けないか……」
相談があった。サンド・ブラストという方法を探し当てた。酒瓶の表面を磨りガラスのように細かく傷を付けて模様を描いてゆくのだ。グラス・アートというジャンルである。
「始めて見た時、感動しました。もともと図画工作が大好きで、自分の手を使うのが得意だったのです。酒屋とは離れてますが、グラス・アートなら自分も楽しんでできそうじゃないですか。それで、チャレンジしてみようと思ったわけです。今の商売が少しでもうまくいけばいいと思って……。とにかく、自分もやっていて楽しいですし、こういうことができることでお客さんに喜んでもらえればいいんです。そんなに大変じゃないですから……。」
と一念発起……決断に迷いは無かった。
 人気は、一般に販売されることはない精米率65%の純米酒を詰めた瓶に、お客さんから依頼されたデザインを施したオリジナルボトルである。しかも、ごく限られた個人的なニーズに応えるために、一本から対応するのが安齋和真流である。
 イニシャルやポイントを描くような簡単なものから複雑なロゴタイプまで。ボトルばかりでなく、サンド・ブラストで描ける素材も様々である。記念品やプレゼントなどに、ちょっといいかもしれない。
一度、さざなみ酒店の二代目に、ご相談あれ……。

この記事は、2002年12月10日執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合がございます。