2004.3.31

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商いでまちは変わる その1
商いでまちは変わる その2
商いでまちは変わる その3
50周年記念事業を終えて…
発行 彦根商店街連盟
編集 彦根商店街連盟広報部会

次世代を担う商店街の若手たちが、自分と商い・自分と商店街について今の気持ちを語ります。

駅前商栄会 すし浜

風戸小百合さん

風戸小百合さん (38歳)

実際にすし浜を継いでいるのは弟の丈二(36歳)で三代目になります。私は弟が一人前になるまでと、高校を卒業して直ぐにお店を手伝い始めましたから20年になります。昔は、小説家や漫画家に憧れていました。絵を習っていたこともあります。でも駄目なんですね、私の場合、見てくれる人、読んでくれる人に喜んでもらおうという気持ちが先にたって、結果、ヘンテコリンになってしまう傾向にあるようです。
そのことは、すし浜のメニューにも現れていますね。片意地を張らない家庭的なお料理をお出ししているので、「あっ、○○できないかな」とリクエストがあると応えたいと思います。喜んでもらえたり、褒められたりすると定番のメニューにしようかとなります。そんなふうにしてどんどんメニューが増えてゆくんです。一人でも喜んでもらってると思うとやめられないんですね。リクエストに応え、工夫して、喜んでいただくことで、商店街を訪れる人が増えればいいですね。頑張れるだけ頑張ろうと思っています。

中央商店街 御菓子司 おおすが

大菅良治さん

三代目 大菅良治さん (36歳)

サラリーマン(予備校勤務)を経験し、結婚を機に和菓子の世界に入りました。奥深い和菓子の世界を日々勉強しながら、自分の可能なことは何でも挑戦しています。和菓子職人の世界と同様、商店街も高齢化が進んでいますが、我が中央商店街は、技術を受け継ぎ、厳しい時代を勝ちぬこうとする次世代が多い商店街であると思います。その若い力で新しい発想を持って賑わいを取りもどすべく行動していきたいと思います。
「自分に自信を持てること」が「よりよい商品」を生み、更に研究・開発することでここにしかない「逸品」を生み出すのだと信じて日々努力しています。
また、「もの」を生みだせることの喜び、そしてお客様からの喜びの声を聞くことが今の私の喜びで、これからも精進していきたいと思います。

銀座商店街 八百留

山田晴紀さん

山田晴紀さん (37歳)

小さい頃から勉強するよりも父親について市場へ仕入れに行くのが好きでした。昔は屋号より「大きな時計のある店」と呼ばれていたみたいです。今は、「年中焼き芋」を売っている店でしょうか…。さすがに夏の一時期は売ってませんが。徳島産の「なると金時」です。えびす講以来、ファンになってくれたお客さんもいます。通りに面して開けっ放しで商売をしてますから、焼き芋のドライブスルーのように買って帰られます。
大阪や京都の八百屋さんを見て回ったことがあったんです。その時に焼き芋をやっているところがあって「いっぺん、やってみよう」と。全く売れない日もあったり、何でやろと思うほど売れる日もあつたり、2本欲しいと言われた時に1本しかなかったり、商売は面白いです。
5年もしたら商店街はどうなってるんやろと思うこともありますが、安心なモノ、良質なモノ、楽しませるモノを売る商売が増えればいいなぁと思っています。対面販売が面白いんです。

花しょうぶ商店街 清瀧旅館

中溝雅士さん

七代目 中溝雅士さん (38歳)

彦根に帰ってきたのは8年前です。それまでは板前の修業をしていました。
当たり前のことですけれども、お客様に喜んでいただくために、できる限りの努力をすること。
今のサービスを自信を持ってやれば何とかなる…と日々思っています。
以前は、時々リクエストがあって橋本商店街の京懐石の淡々さんで食事をしていただいたりしていたのですが、「予算はないがチョットいいものが食べたい」という方にも喜んでいただけることが解り、「淡々さんの食事付き宿泊コース」を作りました。お酒を飲んでも泊まっていただけますから彦根市内の方にもお得なコースです。花しょうぶ通り商店街は、彦根の端っこの小さな商店街ですが、小さいなりに毎週集まることができたり、企画を立案しそれを実行できるのが、うちの商店街の良さだと思っています。また大学生の方々にも多くの花しょうぶ通りのファンがおられ、気軽に手伝ってもらったりして、とても心強いです。

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 この記事は、2004年3月31日執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合がございます。